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季節を重ねていく度に。

第1章 出逢い。





「……………………ぇ」


タオルで髪を叩くのをやめて桜井を見ると後ろに手をついてカーペットの上に足を伸ばして座っていた。


「…はは、俺なに言ってんだろうな。
ごめんな」


柔らかく笑うが、あたしには冗談に聞こえなくて真面目に受け止めてしまっていた。

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