季節を重ねていく度に。
第2章 告白
その日、
あたしは結局泊まって行った。
色々…話したかったから。
桜井と話してると何だか心が軽くような気がして寝ないでずーっと2人で世間話とかしていた。
「なんなんだろうな…」
「ん?」
いきなり桜井が声のトーンを低くして俯いた。
ガチャッ!
「よ!ちぴろくーんっ!」
「んだよ気持ちわりぃな」
ドアの方を見ると神崎がいてあたしはすごい力で彼に抱き締められた。
「華、あの変態に何もされてねぇ?」
「一騒ぎあるような言い方すんなよ」
何もされてないよ、と答えると
頭を撫でられた。
「てか神崎なんでここにいんの?」
「あ?俺の愛する華にこの変態が何もしねぇ訳ねぇだろって心配になってな」
「ははっ、何もされてないってば。
…まぁ変態の証拠は出て来たけど(笑)」
「おまっ、もう忘れろよ!(笑)」
桜井は笑ってあたしに視線を向ける。
「え?なになに?なんかあったのか?」
「神崎に言ったら桜井に殺されるから言えなぁーい」
「おー、わかってんじゃねぇか。
2人の秘密な(笑)」
「うん(笑)」
いちゃつくあたしらが気に入らないのか神崎はずっとあたしの服を掴んでいた。