季節を重ねていく度に。
第2章 告白
けど、負けず嫌いのあたしは
「よっ、呼べるし!」
と強がってしまい。
千尋は「じゃあ呼んで」とにやにやしながら言った。
くそっ…
名前呼ぶだけだし、普通にいけるし。
「あの…ち、…」
「ん?」
やばいくそ緊張する!!
「ち、ひろっ…///」
「え?なんて?」
明らか聞こえてるはずなのに千尋は面白がって聞き返す…
「だっ、だから…千尋……」
「えー?」
「もういいじゃんっ!!///」
千尋は腹を抱えて爆笑してごめんごめんと謝り、ベッドに倒れ込んだ。
「かわいいな、華」
「そういうのいらない!//」
「事実だもーん。華おいで」
腕を広げてあたしはその広い胸に飛びついた。
幸せで、ずっと千尋と一緒がよかった。
けど、幸せな日々は長くは続かない。
あたしは千尋から離れなきゃいけなくなった。
…てか、
千尋の隣に居られない事件が起こった。