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秘密の時間

第18章 ◇巡り合わせ

18:30に駅前で待ち合わせ


急いで書類を片付ける
結んでいた髪をおろしリップを塗り直す

駅前に着くと高野さんの姿が見えた
「すみません、遅くなりました」
ちょっと小走り気味で駆け寄る

「お疲れ様でした」
爽やかに微笑む高野さん

「あれ?谷本支店長は?」

「すみません、只今電話中でして…」
指さす方を見るとオジサマがこちらを見て手を振っている

私は軽く会釈する


「髪をおろしていると違って見えますね」
突然高野さんが言った。

「変ですか⁈(笑)」

「いえ、とてもお似合いです」

ドキンとした…
高野さんはいつも紳士的な態度で同年代ということを忘れてしまう…。

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