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少女おなにー

第3章 一人きりの撮影会

「それじゃ、風子、留守番頼んだよ」

「任せといて!」

「今度もいい映像撮ってくるから、そしたら編集おねがいね。」

「了解、ママ。」

「やっぱ、映研部長の娘は頼れるな~」

「風子の編集したビデオは、親戚の評判もいいのよ。」

プップッ!

車のクラクションの音が聞こえてくる。

「お、来たようだな。それじゃ、またいいおみやげたくさん買ってくるからな。」

「いってらっしゃ~い♪」

日本の秘境(?)巡りが趣味の両親は、月1~2回のペースで仲間と旅行に出かける。

昔は、一人娘の私を心配してあまり旅行に行くことができなかったので今、17歳になった私を信じてくれ、心置きなく旅行をしてくるるようになり、私はとても幸せである。

というのはキレイゴトで、私は、終日自分一人きりになれるこの日をいつも心待ちにしているのだ。誰にもジャマされず、秘密の遊びに耽れるこの時を・・・

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