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偽恋

第8章 暗闇と安らぎ

閉じ込められてもう何時間経つのだろう…

少しお腹が空いた気もするからきっとお昼なんだろう。

「怜那ちゃん」

「っ!?」

いきなりの声に驚いた。

「だ、誰?」

私は恐る恐る聞いた。
すると、

「さっきさ、転校生の子に閉じ込めたでしょ?」

なんでそんなこと知ってんだ?この人…

「俺は、隣のクラスの岸 椋佳って言うの。よろしく。それよりさ、お腹空いてない?」

なんでこの人察してくれたんだろう。

「うん…ちょっとだけ、でもなんで空いてるって分かったの?」

「んー?お昼だから」

そのまんまの返事が返ってきた…

「なんで閉じ込められたの?」

「なんかの嫌がらせじゃない?なんか疲れた…」

なんじゃそりゃと言ってしばらく沈黙が続いた…

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