あなたのそばで笑っていたい
第1章 階段の足音
《バタンっ!》
(あのドアを閉める音。)
《トン、トン、トン、トン…》
(あの階段を登ってくる音。
継母だ………。)
《ガチャっ》
『おい!
早く風呂に入れよ。
ご飯はいらないんだろ、さっさと入って寝な!』
私は目を見ないで…
『はい。』
と、答える。
《バタンっ!トン、トン、トン、トン…》
『ふぅ…。』
(下に降りていった。
今日は目を見なかったから助かったのかな…。
こないだは目を見て返事をしたら…
『なんだよ!
その目は!!えっ!!』
蹴られてしばらく止めてくれなかったっけ…。)
私は高校3年生の武井えみ。
『早くお風呂いかなきゃ。』
10年前に父と母が離婚して、私は父と暮らすことになった。
母はパート先の上司と不倫し身ごもったことが父に知れ、離婚。
私はお母さん子で母に似ていたし、母も私を引き取りたいと願ったが聞き入れてもらえず離ればなれ。
その後、
父と私は引っ越し、母の連絡先もわからず会っていない。
(あのドアを閉める音。)
《トン、トン、トン、トン…》
(あの階段を登ってくる音。
継母だ………。)
《ガチャっ》
『おい!
早く風呂に入れよ。
ご飯はいらないんだろ、さっさと入って寝な!』
私は目を見ないで…
『はい。』
と、答える。
《バタンっ!トン、トン、トン、トン…》
『ふぅ…。』
(下に降りていった。
今日は目を見なかったから助かったのかな…。
こないだは目を見て返事をしたら…
『なんだよ!
その目は!!えっ!!』
蹴られてしばらく止めてくれなかったっけ…。)
私は高校3年生の武井えみ。
『早くお風呂いかなきゃ。』
10年前に父と母が離婚して、私は父と暮らすことになった。
母はパート先の上司と不倫し身ごもったことが父に知れ、離婚。
私はお母さん子で母に似ていたし、母も私を引き取りたいと願ったが聞き入れてもらえず離ればなれ。
その後、
父と私は引っ越し、母の連絡先もわからず会っていない。