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あなたのそばで笑っていたい

第8章 再会

お兄ちゃんが車で空き地に入ってきた…。


《バタン》


『少し離れたとこに車を止めてたんだ。冷えたよね。使って。』


ブランケットをかけてくれた。


もう辺りは明るく、はっきりわかる…。


『酷いな…この傷…。

袖めくるよ。

切れてるとこ、しみるけどガマンして。』


手慣れた様子で消毒をし、絆創膏を何枚も貼ってくれた。


『おさむ兄…ありがとう…。』


向井おさむ。


父のお姉さんの息子で6歳年上のいとこ。


私は小さい頃から、おさむ兄と呼んでいた。


『温かい飲み物はないけど、常温の珈琲缶でも良いかな?』


そう言って手渡された。


私は頷いて一口飲んだ。



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