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あなたのそばで笑っていたい

第11章 初めての携帯

『ありがとうございました。』


バスの運転手さんに挨拶をして降りた。


(大きなショッピングモール。

お金もってないけど…平気かな…。)


ふと周りを見渡した。


そこにはたくさんのお店がある。


可愛い洋服に公衆電話に…


『…あ!!!』


私は自分のことばかりで友達のことをすっかり忘れていた…。


(あや…あゆみ…けんと…!)


『おさむ兄…ごめんね。
お財布にお金もテレカもなくて、
公衆電話そこにあるから…お金貸して?

友達に連絡したぃ…。』


お兄ちゃんはスッと自分の携帯を前に出した。


『これ使いな。
番号押して…このマーク押すだけだから。

オレ、あそこの店にいるね。』


『ありがとう…。』


私は、そのままかけなれた番号を押した…

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