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あなたのそばで笑っていたい

第12章 新生活のスタート

見慣れた駅に到着する。


《プシュー》


ホームへ降りて改札口へと向かった。


切符を入れる。


《ピッ》


『あ~っ来たぁ!えみぃ。』


声がする方を見ると、あやめが大きく手を振ってる。


隣には、笑顔のあやと軽く手を挙げたけんとがいた。


『みんな…。おはよう!』


3人のところへ急いだ。


『えみぃ。待ってたよ。行こっ。』


あやに言われ、頷く。


けんとを見ると、笑ってる。


そのまま4人で学校へ向かった。


教室に入るまで…
あやとあやめとカラオケで話したあの日の夜の事を話した。


あやとあやめ…けんとに
『電話してくれたら駆けつけたのに』
と言われたけど…
『ごめん』
としか言えなかった。


翌日がおじいちゃんの命日だったから、
もうそこしか考えつかなくて…
おじいちゃんの住んでた家に向かったことを話した。


3人はそれぞれの思いを飲み込んで、話を聞いてくれている。


『おじいちゃんの家で会ったんだ。
偶然、親戚に。』


そう話していたら、教室に着いた。


『でも、本当に良かったね…。家でられて。』


あやめは荷物を置き窓際へ。


『俺はえみから連絡ないし…無事だと思ったんだ。
もっと頼れよ。』


けんとは寂しそうに言った。


『そうだよ~。
けんとがえみをどれだけ好きか~。
彼氏は頼って良いんだよ。


昨日もね、けんとかっこ良かったんだよ。』


あやめが窓際に立っている私のとこに来た。


『えっ?』


私は何がかっこ良かったのか尋ねた。

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