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寵愛姫

第3章 野菜

ーガラッ

その時、いきなり空き教室の扉が開いた。
びっくりして、顔を上げると、そこには、さっきまで教室で性行為をしていた、藤崎の姿があった。

「っ!!」

「見つけた」

「覗きなんて、悪趣味だねぇ。莉緒奈ちゃん」

ニヤっと笑った藤崎の顔が、不覚にも格好いいと思ってしまった。

「なんで、私の名前知ってるの?」

「そりゃあ有名だからねぇ…」

「有名…?」

「そうだよ、有名だよ、莉緒奈ちゃんは。だって可愛いし、エロいし…」

最後の方は、もう藤崎の顔はニヤけまくっていた。

「エロいって、私、エロくなんかないっ!!」

「エロいだろ。だって、その顔にその巨乳は反則だろ。しかも、さっきは覗きなんかし…」

「してないっ!!」

藤崎が言い終わる前に遮った。

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