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先生に恋をした。

第5章 5

「やめなさい!」


吉野のうわずる声。


そう、この顔だ。
この困っている吉野の顔、めちゃくちゃ興奮する。



「大きな声出されたくなかったら僕と話してよ」


「だから!なんの話をするのよ!」


「色々聞きたい事があるんだ。
まずあの男。吉野はフったって言ったよね。でも僕が交差点で聞いた二人の会話は吉野がフラれる立場みたいだった。それなのに、マンションに男が来ていたでしょ、あれはどういう訳?」


「・・・・西川くんに関係ないでしょ」


「あ、言わないならいいよ。実力行使するだけだし。」


図書室には数人の生徒がいるだけで、この本棚は死角になっている。

僕は吉野が動けない体勢なのをいいことに、そのまま深くキスをした。

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