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恋愛アノマリーズ×1学期

第1章 新堂寺家の掟


 雪斗兄さん以外の人と行為に及んだことは二、三十回ほどだろうか。

 あまり詳しい数字は覚えていない。

 いずれにしても若い男の人、または私と同い年ほどの男の子へ、兄さんから教えられたとおりに奉仕をした。

 でも、やっぱり一番満足できるのは雪斗兄さんに犯してもらうことだ。

 私のイイところを全部知り尽くしている上、激しくも優しく抱いてくれる。

 他の人は大抵乱暴で(それはそれで感じてしまうのだけれど)、安心して快感に集中できないことが多いのだ。

 そういえば、どうしてそんな人たちと身体を重ねなくてはいけないのかと、一度尋ねたことがある。

 いつも通りに悠々と笑った兄さんは、まだ13歳だった私へこう答えた。

「見ず知らずの連中に、犯されてる小依を見るのが好きなんだよ」

と。

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