
チャラいギャルはどこまでも??
第6章 交際スタート
莉架side
起きると大和がいなくて
すごく不安になった。
電話を掛けると
何だか元気がなさそうで。
『すぐ帰るから』
そう言われてあたしは安心して
携帯をいじっていた。
「……あ…」
携帯のデータフォルダには
愁を隠し撮りした無防備な姿。
「ふふっ…」
あたしが撮った愁がかわい過ぎて
画面を撫でながらつい笑ってしまう。
カタッ…
玄関から音がして
ガチャン、と扉を閉める音で
あたしは現実に戻された。
「ただいまーごめんなぁ、莉架」
リビングの扉を開けて出て来た大和に気付かれないように
あたしは携帯を閉じて大和に寄った。
「おかえりっ、どこ行ってたの?」
「ん、ちょっとコンビニにな」
ガサッと何か入ったコンビニ袋を持ち上げ、揺らして柔らかく笑う。
さっきの愁の画像、
見ただけでこんなに苦しいとか
大和といるのに
あたしバカだな…
