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欲求不満は妄想で☆

第4章 旅行

(ここの旅館また来たいな~。)


一泊なんてあっという間で、わたしはチェックアウトをすませる。


『おおきに。


また来とくれやす。』


『はい。お世話になりました。


また来ます。さよなら。』


笑顔で別れを告げてバス停へ。


(帰りは夕方だしなぁ。


それまでまだまだ時間があるし、観光観光~!)


『あの…。


これ落ちましたよ。』


『あっ…ありがとうございます。』


そこには清潔そうな優しい雰囲気の若い男性がいた。


『旅館一緒だったんですが…知らないですよね…?』


『え?…ごめんなさぃ。』


『いえ…お一人なのかと気になって。』


『女の一人旅です(笑)』


『あの、僕も!


その良かったら観光地に一緒に行きません?僕とで良ければですけど。』


(これも何かの縁かな?)


『はぃ。夕方まで観光しようと思ってましたし。』


『はぁ。ありがとう。


荷物持ちますよ。


ここのバス停から少し行ったところにいい場所あるんですよ。バス停についたらパンフレット見ます?』


『はぃ。楽しみです。』


…これから、


わたしの人生はまだまだこれから、


だからたくさん楽しむよ。







旅行(完)

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