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紙ヒコーキ

第2章 はじまり




紙ヒコーキは、大きな円を描いて、私のところに戻ってきた。


悠然と空を飛んで。


こんなものでも飛べるのか。



私はその紙ヒコーキを掴んだ。


うっすらと赤ペンの跡が見える。


むしゃくしゃした。


そして私は、
もう一度、同じように紙ヒコーキを投げた。



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