一万回目のプロポーズ
第5章 ちょっとは近づけた
「何怒ってんだか…」
教室を出ていく明奈を見ながら、俊司は呟いた
「…竹村君、明奈のこと好きなの?」
香織が突然言い出したので、俊司は目を大きく開いた
「な…ないないない!!あるわけないっしょ!!?///
俺彼女いんだぞ!?
」
「ふ~ん(ヤキモチ焼いてるようにしか見えなかったけどな~)」
と、香織は薄笑いした
―――――――
一限目の始まりのチャイムが鳴ったが、明奈は戻って来なかった
「あれ?笹川休み?」
先生は不思議そうに明奈の机を見つめる
「あ、明奈は保健室行きましたー」
気を利かせたのか、香織がそう言った
「あ…そう」
先生は名簿表にクルッとマークし
早速授業に入った