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メルヘンわんこと一緒!!

第3章 3匹目


…キーンコーンカーンコーン
お昼休みを知らせる鐘がなる


「ゆらちーん」
「ゆら」

「あっゆねちゃん、雨未ちゃん」


「急げ、またあいつが来るぞ」
「ゆらちん急げ~」

「…うん!」



私の声を合図に3人同時に屋上に向かって走りだした




が、
昔から運動神経が悪く
かけっこではいつもビリの私と
運動神経がいい2との距離はどんどん離れ
ついに見失ってしまった


「どんだけ速いんだ…」

思わず声に出してしまった
まわりを見て自分を不思議がる人が居ないことから思ったよりも小さい声だったようで安堵する



もう追いつけないと判断し走るのは諦めて早足で屋上に向かう


ここで一つ説明させてもらうと
私をゆらちんと呼ぶかわいい系の女の子がゆねちゃんで
私をゆらと呼んだきれい系の女の子が雨未ちゃんだ


あの入学式から一週間
仲良しな子もできクラスメイトとも良好な関係で
順調な高校生活を送っている

…はずだった


そう。
彼…甘川くんのせいで
私の高校生活は順調とはいえないものになっていた
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