
掌の浜辺
第1章 春 - story -
31.悲観
メ-ル
件名:部の解散について
「ふん。今さら」
「えっ…」
本文:小野里和也@野球同好会からメ-リングが届いています。
こんばんは。小野里です。突然のメ-リング、失礼します。
「うん」
「…」
今まで色々と部のことについて考えていたんですけど、ただ単に部にすがりついていたい僕の思いだけが先行して、他の人たちの気持ちを何も考えずに勝手な行動をしてしまったこと、申し訳なく思っています。
黙読。
「あ-、うぜ-」
ナオトはそのメ-ルを読むのを止めた。
それでけじめをつけたいので、部を解散して(もうとっくのとうに部はなくなっていますが…)
もう完全にこのサ-クルをなくすということにしたいのですが。
入ったばかりの1年生には本当に迷惑をかけてばかりで、すみません。僕の力不足です。
「ん…」
真剣な眼差しでメ-リングを読んでいるケンイチたち。
「う-ん。そう思わないけど…」
小野里さんは本当に野球同好会をなくしたいのかな、と考えたりもしたりょうこりん。
ただ、こうしたらまたみんなに迷惑をかけることになると思って。
本当に申し訳ないんですけど、野球同好会をなくすことに対するみんなの意見を聞きたいのですが…すみません。4年は引っこんでろ、ですよね。
はい。以上です。すみませんでした。
小野里
メ-ル
件名:部の解散について
「ふん。今さら」
「えっ…」
本文:小野里和也@野球同好会からメ-リングが届いています。
こんばんは。小野里です。突然のメ-リング、失礼します。
「うん」
「…」
今まで色々と部のことについて考えていたんですけど、ただ単に部にすがりついていたい僕の思いだけが先行して、他の人たちの気持ちを何も考えずに勝手な行動をしてしまったこと、申し訳なく思っています。
黙読。
「あ-、うぜ-」
ナオトはそのメ-ルを読むのを止めた。
それでけじめをつけたいので、部を解散して(もうとっくのとうに部はなくなっていますが…)
もう完全にこのサ-クルをなくすということにしたいのですが。
入ったばかりの1年生には本当に迷惑をかけてばかりで、すみません。僕の力不足です。
「ん…」
真剣な眼差しでメ-リングを読んでいるケンイチたち。
「う-ん。そう思わないけど…」
小野里さんは本当に野球同好会をなくしたいのかな、と考えたりもしたりょうこりん。
ただ、こうしたらまたみんなに迷惑をかけることになると思って。
本当に申し訳ないんですけど、野球同好会をなくすことに対するみんなの意見を聞きたいのですが…すみません。4年は引っこんでろ、ですよね。
はい。以上です。すみませんでした。
小野里
