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掌の浜辺

第2章 秋 - heart warming -

6.準備

夜限定のドリンク付きフリ-タイムにしたから
明日の朝の始発電車の時間までゆっくりできる
今日のうちに文化祭の後片付けを済ませてよかった


 「懐かしいな」
 「うふふ♪」
 こういう曲たちはなんだか好きになれる。いい歌たくさん(*^^*) 動画の絵もすてきなのがいっぱいあって、絵が好きな私の目の保養になってる☆ って言っても最近は忙しくってあんまり見れてないけど。歌える曲増やしたい~って気持ちだけ、みたいな(笑) でも、カラオケ来れてよかったなぁ♪ 楽しい! 歌ったらなんでストレス解消されるんだろう。不思議~って酔いながら私は考えていた。
 ♪♪
 歌が始まる。そのあとちょっとしてから小野里くんが曲を入れる。あの歌だった。テレビ画面の上の方に小さく文字が映し出されたのを見て思わず、「わあ♪」って言っちゃった。この歌手も好き。組曲式担っていて物語的で。そういえば、今日の文化祭でうちらの男の子たちがやっていた! どんな感じだったのかな。気になる(´・ω・`) あとで聞いてみよう。
 間奏中、小野里くんは飲みものを頼む。私のもお願いして。
 「ホットとココアとウ-ロンハイで……はい、は-い」
 カチャンと受話器を置く。
 ♪♪♪♪
 そして始発まで。途中で寝ちゃつまたりしたけど。てかやばい、小野里くんといるとどうしても素になっちゃうよ。幼なじみみたく。きっと、気づいてるよね、このこと。あ~…う-ん…でも、直りそうにもないよ。彼だけ、だけど。
 「眠いか?」
 苦笑いしながら私は、「うん」と返事。今の時間、朝の4時40分。でも、何となく冴えちゃってて。3時間くらい寝てたけど、それもあるのかな。
 「何か飲む?」
 「う~ん…グレ-プフル-ツジュ-スあるかな」
 「おっけ-」
 頼んでくれた。さっぱりさたのが飲みたい。BGMでガイドボ-カルの曲か流れる中、まったりゆったり時間は過ぎていく。
 ♪♪
 「よ-し行くか-」
 「うん」
 忘れものをチェックして、部屋を出る。お会計。
 「ありがとうございました。またのご来店をお待ちしております」
 お手洗のあと出口へ。外は明るくなっていた。
 「涼しくてちょうどいいねっ。気持ちいい」
 「な!ひたら俺こっちだから」
 「うん。またね」
 「お-」
 それぞれ家路へ。

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