
可愛いメイドの愛し方
第1章 メイドのしつけ
こんな顔、できたんだ。
でも、でも、でも。
笑った顔が一番怖いのはどうしてだろう。
「風呂に入って、きれいにしてもらわないと、俺もいろいろ困るからな。
まあ、気の毒だとは思うが、自分が選んだ道だ。
食えなくて倒れるよりもきっとマシだと思うぞ。
……たぶん、な。」
ぞくり、と背中が震えた。
絶対に出て行ったほうがいい。
理性がそう告げているのに、水菜はケイが立ち去るのを待ってお風呂場へと向かった。
とりあえず、お風呂につかって、ゆっくりと考えたかった。
