ガーディスト~続編~
第5章 ハロウィンの夜に(前編)
外見に比べ、中はリフォームしたのか、割と綺麗な部屋だった。
美夏が出してくれたお茶を一口すすり、護は本題に入る。
「怪奇現象が起きたのはいつからだ?」
「昨年ここに引っ越してきてからだよ。10月末になると必ず怪奇現象が起きるの」
「10月末って、ちょうど今じゃねぇか」
「だから依頼したんでしょうよ」
「…。で、どんな怪奇現象だ」
「テレビが勝手についたり、トイレの水が流れたり、廊下を走り回る音がしたり…かな」
美夏がそう言うと、電気がパカパカと点滅し、フッと消えた。
「…今のもそうか?」
美夏は平然としながら頷いた。