ガーディスト~続編~
第1章 死んでもストーカーする男(前編)
祐司はハッとし、すぐさまつばきから離れた。
そのすぐ後にコツコツと足音が響き、
給湯室のドアが勢いよく開かれる。
「あ~喉かわいたぁ~…あ?」
入ってきたのは護だった。
呆然とするつばきを見て首を傾げる。
「つばきちゃん?どしたん、ぼ~っとして…」
護が声をかけるとつばきはハッとして、
「なんでもないよっ…」
動揺しながらも、お茶の準備をし始めた。
そしてお盆にお茶を乗せて給湯室を出て行った。
「変なつばきちゃん…てか、祐司も何してんだ?」
顔が見えないように、壁と向き合っている祐司。
「なんでもない…」
祐司はそのまま振り向くことなく、給湯室を出て行った。
「なんだ、あいつら…様子が変…」
そこまで言いかけて護はハッとする。
「ま、まさかあいつらこんな所で、あんなことやこんなことを!!!?」
護の妄想が一気に膨らんだ。