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ガーディスト~続編~

第6章 ハロウィンの夜に(後編)

「……」



美夏は戸惑いながらも、護の広い胸に身を 預けてみた。



自分よりも大きな身体に包まれて、美夏は 次第に安心感を覚える。



誰かに寄りかかることが、こんなにも心を軽くしてくれるなんて…



(あたし…あんたのこと信じていいの?)



美夏はゆっくりと顔を上げた。



自分を真剣な瞳で見つめる護と、目が合う。



美夏の胸が高鳴った。



(あれ…こいつ、こんなにも男前だったっけ?)



その深い瞳に吸い込まれるように、美夏は護をまっすぐに見つめた。



「美夏…」



護の表情が変わる。



美夏の頬に手を添え、切なげに美夏を見つめた。



お互いの鼓動が速くなる。




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