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ガーディスト~続編~

第7章 視えない男(前編)

時は1日前に遡る。



株式会社乙姫の事務所の扉の前で、ひとりの男が佇んでいた。



男はドアノブに手をかけたかと思えばすぐ離し、その場をウロウロ歩き回っている。



年は40代くらいだろうか。
スーツを着用し、手には手提げ鞄を持っていた。



「やっぱりやめよう…」



散々迷った挙げ句、男は独り言を呟き、その場を立ち去ろうとする。



「ご依頼ですか?」



突然背後から声をかけられた。



「…は、はい」



男はつい返事をしてしまう。



目の前の声の主を見ると、そこに立っていたのはまだ若い、だけどどこか落ち着きのある青年…村上祐司だった。




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