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ガーディスト~続編~

第7章 視えない男(前編)

「どうぞ」



祐司は扉を開け、男を事務所の中へ促す。



「あ、あの…」



「大丈夫です。依頼するしないは別として、まずはお話聞かせていただけませんか?
私で良ければご相談に乗ります」



不安な表情を浮かべる男に、祐司は穏やかな表情で答えた。



「…」



若いのにしっかりしている、男はそう思った。彼の瞳を見る限り、胡散臭さはないようだ。



(彼になら任せてみてもいいかもしれない…)



男は意を決し、祐司を見上げた。



「…はい、よろしくお願いします」







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