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ガーディスト~続編~

第8章 視えない男(中編)

それから一時間後、新幹線は名古屋駅に到着した。
浅井の体調もだいぶ回復したようで、三人は無事に新幹線を降りることができた。



「ここからレンタカーに乗るんだよね?」



地下街に設置されている名古屋駅周辺の地図を見て、つばきは祐司に尋ねる。



「…」



祐司は無言のまま、地図を見上げた。



車内とはいえ、安全とは限らない。
自分の運転中に浅井が襲われたら…



「レンタカーはやめてタクシーにしよう」



万が一のことを考え、祐司は自分が素早く動ける方を選択した。



「ここから私の家までそれなりにかかりますが…」



浅井は料金のことを心配する。



「大丈夫です、気にしないでください」



祐司は優しく微笑んだ。






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