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ガーディスト~続編~

第8章 視えない男(中編)

「ありがと。意外に良いこと言うんだね」



つばきはニコッと笑って、居間を出て行った。



「意外だけ、余計だっつーの…」



ボソッと独り言を呟くと、隣でクスッと笑い声がした。



「何笑ってんだ」



隣でニヤニヤする少年を横目で睨む。



「お兄さん、あの人のこと好きなの?」

「はっ?」

「とぼけちゃってw」

「あのな…中学生の妄想にかまってる暇はねぇんだよ」

「僕、高校生だけど」

「どっちも変わんねーだろ」



男はフンと鼻を鳴らすと、窓に目線を移した。



「さて、どうするかな…」

「どうするの?」



ワクワクしながら少年が聞き返す。
いつの間にか恐怖感はなくなったみたいだ。




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