ガーディスト~続編~
第1章 死んでもストーカーする男(前編)
「…だそうです、どうしますか?」
祐司は男の腕を掴んだまま、男の背後に立っている圭吾に話しかけた。
「…い、いつの間に…!一体あんたたちは何者なんだ?」
男は祐司と圭吾を交互に見た。
「青木綾さんのボディーガードですよ」
圭吾が答える。
「ボディーガード?」
「あなたは一週間前から、彼女をストーカーしていますね?」
「ストーカー?僕はそんなことしてない!」
「…じゃあ、言い方を変えましょう。毎日、青木綾さんの後を追いかけてませんか?」
「そ…それは…」
「彼女は、一週間前から誰かが自分をつけ回しているからボディーガードをしてほしいと我々に依頼してきたんです」
「そ…そんな…僕はただハンカチのお礼がしたくて…」
男は急に弱々しく言った。
「ハンカチ?」
「…二週間前、駅のホームで彼女と会ったんだ…。転んで鼻血出してる僕に、彼女は大丈夫?って声かけてくれて…ハンカチを貸してくれたんだ」
「……」
「返さなくていいからって言われたけど、彼女の笑顔がどうしても忘れられなくて…一週間彼女を探し回った。そしたら電車の中で偶然彼女を見つけて、それからずっと毎日話しかけるタイミングを見計らっていたんだ…
だけどこれがストーカーになってしまうなんて…」
ショックだ、と男は肩を落とした。
「そうですか…ではあなたの話が本当なら、彼女は嘘をついてることになりますね」
「…どういうことですか?」
祐司は男の腕を掴んだまま、男の背後に立っている圭吾に話しかけた。
「…い、いつの間に…!一体あんたたちは何者なんだ?」
男は祐司と圭吾を交互に見た。
「青木綾さんのボディーガードですよ」
圭吾が答える。
「ボディーガード?」
「あなたは一週間前から、彼女をストーカーしていますね?」
「ストーカー?僕はそんなことしてない!」
「…じゃあ、言い方を変えましょう。毎日、青木綾さんの後を追いかけてませんか?」
「そ…それは…」
「彼女は、一週間前から誰かが自分をつけ回しているからボディーガードをしてほしいと我々に依頼してきたんです」
「そ…そんな…僕はただハンカチのお礼がしたくて…」
男は急に弱々しく言った。
「ハンカチ?」
「…二週間前、駅のホームで彼女と会ったんだ…。転んで鼻血出してる僕に、彼女は大丈夫?って声かけてくれて…ハンカチを貸してくれたんだ」
「……」
「返さなくていいからって言われたけど、彼女の笑顔がどうしても忘れられなくて…一週間彼女を探し回った。そしたら電車の中で偶然彼女を見つけて、それからずっと毎日話しかけるタイミングを見計らっていたんだ…
だけどこれがストーカーになってしまうなんて…」
ショックだ、と男は肩を落とした。
「そうですか…ではあなたの話が本当なら、彼女は嘘をついてることになりますね」
「…どういうことですか?」