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ガーディスト~続編~

第1章 死んでもストーカーする男(前編)

男はエントランス付近でウロウロし始めた。
エントランスは、住人専用のパスワードを入力しないと入れないようになっている。




圭吾は男に気づかれないよう、背後から歩いて行った。




「何か用ですか」




一声かけ、男の肩に手を置く。
瞬間「ひっ…」という声と共に、男は体をびくつかせた。




「…失礼ですが、あなたさっき駅の構内にもいましたよね」




「し…知らない…」




男は後ろを振り向かず、震えた声で答えた。




「そうですか…それは失礼しました」




圭吾が男の肩から手を離すと、男は突然マンションの入り口まで走りだした。
だが、入り口付近で待機していた祐司に阻まれてしまう。




「ど…どいてくれ!」




明らかに怪しい男を、祐司は鋭い目つきで睨んだ。




「どけって言ってるだろ!!」




男は強行突破しようとするが、祐司はとっさに男の腕を掴んだ。
そして…




「青木綾を知っているか?」


「!!」




不意に知っている名前を言われ、男は思いっきり動揺してしまう。




「あ…いや…その…」



「知ってるんだな?」



「…はい…」




男は素直に認めてしまった。





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