ガーディスト~続編~
第3章 I love you
季節は10月。
すっきりとした秋の空のもと、街中では相も変わらず人々が足早に行き交っていた。
たまに目を引く、オレンジと黒をテーマカラーにしたディスプレイ。
かぼちゃをモチーフにした商品があちこちに並んでいる様を見ると、もうそんな時期なのだと季節を感じさせてくれる。
俺はある店で足を止めた。
手に取ったのは、ジャック・オー・ランタンのかぼちゃのクッキー。
それを見つめて、ある人を思い浮かべる。
彼女は喜んでくれるだろうか。
ちょっと照れながら、うつむき加減に笑う彼女の姿を想像してみる。
きっとどんな物でも、喜んで受け取ってくれるだろう。
そう思いながら、レジで会計を済ませた。
店を出ると、懐にある携帯のバイブが鳴った。
携帯のディスプレイに表示された名前を見て胸が躍る。
《あ、圭吾さん?今、どこですか?》
聞き慣れた、つぐみの声。
こうして君の声を聴くのは、何度目だろうか。
「すぐ近くまで来てますよ」
そう言いながら前方に目を向けると、時計台の下で待つ、君の後ろ姿を見つけた。
すっきりとした秋の空のもと、街中では相も変わらず人々が足早に行き交っていた。
たまに目を引く、オレンジと黒をテーマカラーにしたディスプレイ。
かぼちゃをモチーフにした商品があちこちに並んでいる様を見ると、もうそんな時期なのだと季節を感じさせてくれる。
俺はある店で足を止めた。
手に取ったのは、ジャック・オー・ランタンのかぼちゃのクッキー。
それを見つめて、ある人を思い浮かべる。
彼女は喜んでくれるだろうか。
ちょっと照れながら、うつむき加減に笑う彼女の姿を想像してみる。
きっとどんな物でも、喜んで受け取ってくれるだろう。
そう思いながら、レジで会計を済ませた。
店を出ると、懐にある携帯のバイブが鳴った。
携帯のディスプレイに表示された名前を見て胸が躍る。
《あ、圭吾さん?今、どこですか?》
聞き慣れた、つぐみの声。
こうして君の声を聴くのは、何度目だろうか。
「すぐ近くまで来てますよ」
そう言いながら前方に目を向けると、時計台の下で待つ、君の後ろ姿を見つけた。