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第1章 柚香お嬢様

私の通う学校は、草木学園いわゆるお金持ちの学校だ…。
車の端から端が見えないような真っ黒で長いベンツで今日も私は草木学園についた。

「皆様ごきげんよう。
今日もいいお天気ですね」
私が言うとそこにいる生徒全員が頭を深々と下げてそれぞれ私に挨拶する。
他のお嬢様には一礼して挨拶するだけなのに、私にはみんな丁寧におじぎをする、私の身の回りの事は私がすることなんてない。教科書は執事がページをめくるし、ノートは電子式でスマートフォンみたいになっており、はじめから書いてある。そんな特別で堅苦しい日々が毎日いやだった。

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