
精霊と共に 歩睦の物語
第1章 夏休みは部活だ!
キラッ!
木々の間から何かが光った。
「!」
歩睦が身を乗り出す。
「誰が…いるの?」
人が駆けて行くのが見えたような気がした。
歩睦は何かに誘われるように、立ち上がり、光が見えた方に歩いていく。
ふらふら、当てもなく、歩く歩睦。
とっても居心地がいい。
夏の暑い日でも、噴水やたくさんの木々のおかげで、風が涼しい。
(あれ?この公園…こんなに広かったっけ…)
ここには、よく遥香たちと遊んでいた。
小さいときの、記憶が走馬灯のように思い出している。
…きゃははぁ…
(子供?)
側を子供達が走っている。
…とっても綺麗な所があるよ…
子供の一人が歩睦のジャージを引っ張る。
(あ…)
歩睦はその子供について行く。
ついていくと、広場に出た。
(ココは、来た事ない…)
広場には、輝く光が浮いていた。
