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精霊と共に 歩睦の物語

第6章 戦いの前に、家族で…

 パタパタパタッ
「おかえりなさぁ~い」
 廊下にスリッパが走ってくる音が響く。

 走ってきたのは、着物姿の可愛らしい女性。
 彼女は、景の母 土御門 梢(こずえ)

「ただいま帰りました」
 信司か頭を下げる。

「おかえりなさい。信司さん」
 笑顔で迎える梢。
 スッと、使用人が信司の荷物を受け取る。

「ただいま。おばあちゃん!」
 実は梢に抱きつく。

「はい。お帰りなさい。実君」
 ギュっと抱きしめる。

「あら。歩睦さんは部活帰りなのね。先にお風呂へどうぞ!」
 梢が手を上げると、数人の使用人が走ってきた。

「歩睦様、こちらです」
 歩睦が持っていたカバンを持つと、浴場の方に誘導する。

 歩睦は信司の方を見て、ニコッと笑う。
 信司も笑っている。

「さ!実君。お婆ちゃまに学校の事とかお話して!」
「いいよ!」
 梢と実は一緒に奥の部屋に入っていく。
 信司も後をついて行く。

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