
精霊と共に 歩睦の物語
第6章 戦いの前に、家族で…
んん……あれ…もう…朝…?
………もう少し、寝てたい…けど…
周りが明るい
「うーん…」
布団の上で寝ながら大きく背伸びをする。
「はう…」
そのまま起き上がり、首をまわすポキポキと音を立てる。
畳に敷かれた布団を見る。
「…やっぱり、ベッドがいい…」
土御門の家で朝を向かえた。
部屋を囲うように配置された周り縁から、庭に下りる歩睦。
涼しい…庭の木のおかげで、風が気持ちいい。
「歩睦様。おはようございます」
使用人の声が聞える。
「あ、誰か来た…」
歩睦は部屋に帰る。
「…歩睦様?」
歩睦の寝ている部屋からの返事がない。
「失礼します…」
使用人が部屋の引き戸をあける。
「あら、いらっしゃらない…」
歩睦がいない。
「あ、おはようございます」
歩睦が庭の方から歩いてきた。
「歩睦様、勝手にお部屋に入ってすみません」
部屋からススッとすり出て土下座する使用人。
「ああ、そんなに畏まらないでください。僕は…その…」
歩睦が庭でオロオロしていると、実が廊下を走ってきた。
「おはよう!お兄ちゃん」
実が歩睦を見つけて手を振る。
「おはよう!」
歩睦は下履きを抜き、回り縁にあがる。
実の後ろには、他の使用人がついて来た。
使用人同士で何か話をしている。
「お兄ちゃん!ご飯だって!」
「オッケィ!」
二人は、手を繋いで廊下を歩いていく。
………もう少し、寝てたい…けど…
周りが明るい
「うーん…」
布団の上で寝ながら大きく背伸びをする。
「はう…」
そのまま起き上がり、首をまわすポキポキと音を立てる。
畳に敷かれた布団を見る。
「…やっぱり、ベッドがいい…」
土御門の家で朝を向かえた。
部屋を囲うように配置された周り縁から、庭に下りる歩睦。
涼しい…庭の木のおかげで、風が気持ちいい。
「歩睦様。おはようございます」
使用人の声が聞える。
「あ、誰か来た…」
歩睦は部屋に帰る。
「…歩睦様?」
歩睦の寝ている部屋からの返事がない。
「失礼します…」
使用人が部屋の引き戸をあける。
「あら、いらっしゃらない…」
歩睦がいない。
「あ、おはようございます」
歩睦が庭の方から歩いてきた。
「歩睦様、勝手にお部屋に入ってすみません」
部屋からススッとすり出て土下座する使用人。
「ああ、そんなに畏まらないでください。僕は…その…」
歩睦が庭でオロオロしていると、実が廊下を走ってきた。
「おはよう!お兄ちゃん」
実が歩睦を見つけて手を振る。
「おはよう!」
歩睦は下履きを抜き、回り縁にあがる。
実の後ろには、他の使用人がついて来た。
使用人同士で何か話をしている。
「お兄ちゃん!ご飯だって!」
「オッケィ!」
二人は、手を繋いで廊下を歩いていく。
