教えてよ、先生…
第4章 先生、幸せって?
「ぁ 蒼……?」
どんどん強く抱き締められる
どんどん蒼の感情が強くなる
「ぉ 俺っ………
お前が………本気で……
好き…… 好き……好き………
お前を絶対に
ずっと 大事にするから……!!」
ポロッ……ポロッ………
蒼の目からポロポロと
涙か溢れ落ちる
「俺は……
麻依の正直な気持ちを聞きたい……」
蒼のひとつひとつの真っ直ぐな言葉が
心に響く
「……私も
蒼が好き……
でも 恋愛……感情……
なのかは……分からない………
だから……
少し考える時間が……
……欲しい……」
蒼
ごめんね
私には分からない感情なんだよ
蒼に対して
私自身に対して
すると
ゆっくり蒼が抱き締めるのを止めた
「うん
なんでも聞かせて
俺の気持ちは変わらないから
絶対に」
蒼の頬少し赤く染まっていて
大人びた顔が少し幼い
「蒼 ありがとう」
「麻依」
「何?」
「最後に キスして良い……?」
蒼の真っ直ぐな性格
私は蒼のこんなとこが好きなんだな
「うん……」
「ありがとう…… 麻依……」
チュッ……
蒼の唇が優しく触れた