恋論! *-平凡ちゃんと2人の王子くん-*
第6章 陽、脱☆非リア充運動-*-*-陽side
陽[…え、えーっと。
もう一回、言ってくれる?]
"好きな人"がバレて一週間。
愛[だーからっ!例のあの人!
今廊下にいるからっ!
――偶然を装ってぶつかってこい!]
佐野くんは"例のあの人"に定着。
(ヴォルデモートかww)
翔[ほら、どっか行っちまうぞ?]
翔は毎日のように私の教室に来ている。
(おかげで二年の女子たちにまでモテ始めて、
陰では第三の王子とか呼ばれてるらしい。)
洋[ほらほら☆((黒笑]
そして、
"陽、脱☆非リア充運動"
の活動内容がだんだん過激化してきてる。
(洋太郎に関しては、
一週間の時点で進展がないからか
イライラしてる。)
陽[ぶつかるって!?え!?
迷惑ふっかけてるだけじゃん!?]
愛[そんなことないよ~!ぶつかって、
"ごめんね"って謝ったら
結構グッときたりするって!ねぇ?]
翔[たしかに、"ありがとう"とか
"ごめんね"って言える女子はいいと思う。]
洋[だな!よし、陽、直ちに決行しろ]
洋太郎の黒い笑みが怖すぎて
私はしぶしぶ廊下に出た。