恋論! *-平凡ちゃんと2人の王子くん-*
第6章 陽、脱☆非リア充運動-*-*-陽side
廊下に出るとすぐに、
廊下の隅で話す御崎くんと佐野くんが目に映った。
昼休みだからかなぁ、
今日はいつも遠巻きで見守る
女子のギャラリーが少ない。
たしかにチャンスっちゃ…、チャンスだけど、
――2人は廊下の隅にいる。
もしぶつかったりしたら、
故意にぶつかったってことが一発でバレると思う。
ムリムリムリ、絶対ムリだ。
私はそこまで強くないよ…!
助けを求めるように愛たちの方を見ると、
自信たっぷりにgoサインをくれた。
あーもー!
どうにでもなれっっ!
私は、意を決して2人の方に歩きだした――