
ひと夏のアバンチュール
第5章 嵐の予感
時間が過ぎるのも忘れて
夢中で話し込んだ
「申し訳ありません
もうクローズですので」
店員さんが深々と頭を下げた
「もうそんな時間?
彩華楽しかったよ、また会おう」
「・・・部屋に来ない?」
「ケンを迎えに行くから」
「じゃあー2人で来ない?」
「・・・・・・・・・・・・・」
「嫌じゃなかったら・・・・」
「いいのかい?」
「ごめんなさい、いいの無理しなくて」
「嬉しいよ」
「もう遅いし、忘れて」
「彩華・・・送るよ」
「大丈夫 すぐ上だから」
「送りたいんだよ 僕が」
ライアンは無理矢理
エスカレータホールまで
無言でひぱってきた
