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大渕芹奈

第4章 先生と私


悠哉と目を合わさないように下を向いて歩いてたから、真っ正面の誰かに思いっきりぶつかった。

【いたぁっ…あっすみません…。!】

<あーやっと来た。待ってたよ>

顔を上げて目が合ったのは、紛れもない、あの大渕先生だった。

【あっ…あのすみませんでしたっ…】

私は顔が熱くなるのを感じた。

<ふふっ顔真っ赤だよ。大丈夫、それよりさ、俺、芹奈ちゃんに話があるんだ>
ハ・ナ・シ…?

こんなに先生を近くで見るのは初めてだった。

しばらくフリーズしていた。

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