自殺旅行
第4章 個室生活
個室番号10号室から13号室へ移動です。内鍵だ!!! 出るのも自由だ!!! 時間限定解除だ!
内庭も解除! ・・・・・・今更だけどね★
わたくし三十六歳。・・・・・・年下のヒョロ助てんて~に、
「フェンス登ったりしないでくださいね~?」
なんて言われる日が来ようとは・・・・・・まあ、もう既に登っちゃいましたが★
って言うか! 違うんだ! 子リスちゃん! 熟女は「お庭に出たい♪」じゃなくてね・・・・・・病院の外に出たいんですよ!!!!!!!!!
四十六日目
時間限定解除とは言え・・・・・・な~~~~~~~~んにも変わらないんだけどね・・・・・・。
早く退院したい・・・・・・・・。
10時過ぎ『OTサロン』というのに行くらしい。私は行けない。ヒョロ助てんて~の許可が下りていない。
本当に全て『主治医の許可』がいるんだね。
憧れの大きな鉄の扉の向こうに殆どの患者が行ってしまった。・・・・・・いいな。私もあの扉の向こうに行きたいな・・・・・・。
十日くらい前に入院してきた爺さんが告げる。
「め~し~が~き~た~ぞ~~~」
この爺さんも出戻り組だそうだ。
夕方近く内庭を歩いた。フェンスの向こうに行きたいな・・・・・・。明後日には十二月。
私の姉から電話があったらしい。ヒョロ助が「どうする~~?」って小首を傾げて聞いてきた。
私の答えは勿論! シ☆ カ☆ ト☆ でお願いしま~~~す♪
別に嫌いとか仲が悪いとかではないのですよ? ただ単に話す事は何もなし!
興味がないだけなのですよ~。
私が唯一、もう一度話せるのならば話したい人は『MGさん』だけだ。