自殺旅行
第4章 個室生活
五十一日目
天気がいい日曜日。洗濯物もよく乾く。嬉しい、乾燥機代が浮いた♪
いいとも☆ 増刊号!
ああぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~! 草なぎ剛が! 草なぎ剛が!
可愛い~~~~~~♪ やべーッス! 萌えるッス! しんつよフォーエバーっっっっっっッス!!!!!!
昼食少し前。男性患者の『MMさん』大人の落ち着いた人です。宮部みゆきさんの小説をススメられお借りしました♪
・・・・・・・・・うん! 面白~~~い!!
七時過ぎ。七人くらいでテレビを観ていた。新入院患者の『OI(♂)』私たちの笑い声が気になるようで、
「笑わないでください!」
と、笑うたびに突っ込みにくる。
『OI』はゴミを捨てるのもゴミ箱にゴミを入れる前に一旦止まりそして、ジャ~~~ンプ! でゴミを捨てる。そのジャンプにはなんの意味が?
誰かが咳をした。ゴホンゴホン! と。
「咳しないでください!!!」
『OI』の大声が響き渡った。どうやら咳も気になる? 気に触る? ようだ。
・・・・・・・・・咳はムリじゃねえ?!?! 生理現象ですよ?! 見逃してはくれないのかい?!?!?!
就寝後。シン・・・・・・と静かな病棟内。誰かの咳の音が僅かに聞こえた。
「咳すんな~~~~~~~・・・・・・」
『OI』の突っ込みが静寂を駆け抜けて行った。