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自殺旅行

第7章  解放病棟へ



百四日目

朝食後。歯みがきをしてまだ薄暗い外来ゾーン。

看護師の出勤をお出迎えするように長椅子に座り過ごす。朝七時過ぎには受け付け待ちの外来患者が・・・・・・早すぎじゃね? ・・・・・・暇なのかな? 私は暇だ。





午前十時。ケースワーカー『YDさん』と不動産を二件回る。二件とも連絡待ち。保証人と生保で躓く・・・・・・生きててスミマセン。

不動産を回る毎に死にたさは増すばかり・・・・・・。ごめんなさい。早く退院して、早く県外へ出て、出来ることなら日本も出て死にますから・・・・・・もう少しだけ・・・・・・・・・ごめんなさい・・・・・・ごめんなさい・・・・・・。






十四時から『SST』ソーシャルスキルトレーニング・・・・・・・あ~~~~~私の貴重な外出自由時間がぁぁぁ~・・・・・・。

『SST』・・・・・・くだらね~~~。なんじゃこりゃ?!?!?! いい歳した大人が・・・・・・四十歳前後の大人が・・・・・・。

「お父さんとケンカしてしまいましたので、仲直りの方法を教えて下さい」

とか・・・・・・。

「はい! じゃあ、皆で意見を出しあいましょ~~~!」

って・・・・・・本当か?! スゲーな・・・・・・これ・・・・・・幼稚園か?!

私はなぜここにいるのだろう・・・・・・私はいったい何をしているのだろう・・・・・・『SST』・・・・・・私には必要ないんじゃね??? 正直・・・・・・。

「知らんがな~~~・・・・・・謝りゃいいんじゃね?」

とか言いたくなる★

・・・・・・・・これはもうあれだよな・・・・・・ヒョロ助の嫌がらせに違いない・・・・・・ヒョロ助の意地悪以外のなにものでもないだろう?!?!?!



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