自殺旅行
第7章 解放病棟へ
あと十日。長かった・・・・・・。十月十四日にぶち込まれて・・・・・・四ヶ月も?!?! そうか私は四ヶ月も無駄に生き長らえているのか・・・・・・。無駄だ。無駄だったな~~~。どう考えても無駄だよ。
神や仏が居るのならどうして・・・・・・いったい何がしたかったのだろう?
そうだ、限定解除は? もう退院決定したのだから・・・・・・。
時間限定。場所限定。看護師付き外出。紐靴。バック。私物庫・・・・・・。
ああぁ~~~! あと十日の我満だ!
あと十日。あと十日。あと十日。
・・・・・・・・・・・・・・・長いな。
十四時。
図書館へ出発! パソコン個室ブースに居ると看護師『平井さん』が『メリット』を連れてきてくれました♪
三人で精神病についてWikiを見ながら話しました。それから、とりあえず私が住む事になってしまった場所の地図を見ながら説明してくれたり。
帰りも三人で病院までの僅かな道を歩いて・・・・・・。
空には『真昼の月』私の好きな風景の一つだ。
綺麗だ。天気がよくて。寒くて。
・・・・・・なかなかの『自殺日和』だと、私と『メリット』は『平井さん』に内緒で笑った。
夕食後。洗面所で歯磨きをしていると、
「ん! んん! んん!」
・・・・・・うふふ。デジャヴ? 昨日の百円のおっちゃんがまた・・・・・・何かを差し出してきました☆ おっちゃんの手にはゴミか? と思うティッシュが・・・・・・。歯磨き中ゆえ要らないと手を振ったが、
「んん! んん!」
差し出し続けるので、内心イヤだな~・・・・・・と思いながらも受け取った。
「砂糖・・・・・・・」
おっちゃんはそれだけ言って去って行った。ティッシュを開くと砂糖の塊が剥き出しで・・・・・・。
少し汚い・・・・・・なんだろう? 醤油だ! 醤油の匂いがする!
醤油が付いている砂糖を貰いました★ ・・・・・・・・・・で? 私にこれをどうしろと?! 砂糖片手に歯磨き再開。