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『メリット』に聞いた。

「『メリット』のソレは何？」

「私のは純粋な『恋心』です」

「じゃあ、私のは？」

「仮名さんのは『陽性転移』です」

「その違いは？」

「主治医もしくは担当看護師かそうでないかです･･････だと思います」

「そっか･･････『高校生』は『メリット』の担当看護師じゃあ、ないものね」

「そうです。もし私が『平井さん』や『某先生』に恋したら、それは『陽性転移』になります」

「なるほどね～･･････純粋な『恋心』なんだ～～～。ひゅ～♪ ひゅ～♪♪♪」

「も～～～バカにしないで下さい～！ ･･････････や～い！ 陽性転移～～～ざま～みろ～～～♪♪♪」

「うぐぅぅ～･･････で･･････陽性転移を治すお薬とかないの？」

「あぁ～ないですね～。聞いたことないですし･･････あっ、指輪･･････」

「ん？指輪？･･････なに？どういう事？」

「左手薬指に指輪･･････です。薬ではないんですけど･･････」

「んあ～～～～～！ 確かに！ 薬じゃないけど感情の抑制にはなりそう！ ････････････ま、ヒョロ助独身なんだけどね･･････。指輪か～してくれないかな？ せめて彼女とか居るといいんだけどな～。･･･････････････いるかな？」

「う～～～ん。あ～～～･･････居なさそうです。･･････忙しそうですし」

「居ないかな～？ う～～ん、そうかな？ 居そうだけどな～･･････」

「居そうですか？ 何かそんな感じがしました？」

「って言うか、正直ヒョロ助あんなに可愛いんだよ！ 放っておかないでしょ？！ あんな可愛らしい子！！！」

「････････仮名さん『陽性転移』してますから･･････」

「あぁ･･････『陽性転移』ね･･････怖いね～～～★」