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自殺旅行

第10章  後日談



何をするにも身分を証明する物。

『身分証』

顔写真入りなら尚良し! 身分証がないと何も出来ないどうにもならない。

私は勿論・・・・・・身分証なし☆

東京某区の住基カード作ってました。持っていました。勿論顔写真入りのやつです。

死出の旅路の道中で、バッキバキのグッニャグニャに折ってビニールテープでグッルグルに巻いて・・・・・・・何処かのゴミ箱にポイッてしちゃった☆





退院後。

十年以上愛用していた携帯電話番号。某携帯ショップへGO ! しました。

「あの、少々面倒くさい事情により四ヶ月ほど入院しておりまして・・・・・・溜まっている料金を払いに来ました」

「はい、ありがとうございます。ではお客さまの身分証とお使いのお電話番号をお願いします」

「・・・・・・身分証がいま・・・・・・ないんです。番号は○○○~~~・・・・・・です」

「はい。かしこまりました。少々お待ち下さい」

「あと、携帯の住所・・・・・・東京です・・・・・・」

「は? ・・・・・・・かしこまりました」

まあね、滞納金を払うのは問題ないんだよ。身分証が無かろうが、電話番号と住所を口頭で伝えればいいんだから。

会社からすれば、正直誰でもいいんですよ~。金さえ払ってくれれば♪

「ではお客さま。滞納と延滞料金合わせまして全部で三万九千円でございます☆」

わ~~お♪ やるね! 入院生活! 溜まったね¥ 当たり前ですが、払いましたよ・・・・・・。内訳がおかしいですが★

十一月の料金が高いのが不思議ですが・・・・・・十一月は一度も携帯を使ってないのですが?

「あの~お客さま。大変申し訳ないのですが・・・・・・こちらの番号は自動解約となっておりまして・・・・・・」

「自動解約・・・・・・・ですか?」

「はい。三ヶ月以上音信不通になりますと自動解約となりますので・・・・・・・」

マジですか?!?!?! 知らなかったよ!!!

あっさり! スッパリ! 呆気なく! 見切りを付けられておりました★


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