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自殺旅行

第3章 独房生活



九日目

ズガガガガガガガガガガガ! ズゴゴゴゴゴゴゴォォォォォ!!!

もう何よ?! 朝っぱらから・・・・・・工事? うるさ~い・・・・・・うるさいわっっっ
!!! かなり早くに目が覚めた。

工事ではなく『K』のイビキによって・・・・・・。彼女はなんとも気持ち良さげに爆音を轟かせている。

・・・・・・マジ・・・・・・うるさい。

朝食。『K』は爆音響かせ眠り続ける。看護師が何度も何度も何度も何度も・・・・・・起こしても起こしても起きる気配すらないようで、看護師は諦め『K』の朝食を下げたみたいだ。


ゴゴゴゴゴゴ!! ゴガガガガガガガァァァァ・・・・・・!!!

その後も眠り続ける『K』。

途中途中で看護師が一生懸命起こしに来ているが、一向に起きない。

鉄格子越しに看護師が、

「よく寝るね・・・・・・?」

と同意を求められ、

「そうですね・・・・・・」

看護師も私も顔を見合わせ、お互い苦笑した。

本当によく寝る。『K』は昼食の時間も起きてはこなかった。ただただ豪快過ぎるイビキを撒き散らし続けていた。

昼をだいぶ過ぎた頃だった。彼女は目覚めた。

「ううう~~~ん~~~~~・・・・・・あ~~~~~よく寝た! ・・・・・・ココどこ?! ココ・・・・・・トイレ・・・・・・ウンチしよ!」

丸聞こえです。独り言からオナラから何から何までです。

「・・・・・・おばあちゃん・・・・・・おばあちゃん・・・・・・おばあちゃん! おばあちゃん死んじゃいやーーー!!!」

なんだろうな~・・・・・・。突然『K』は泣き喚き始めた。いったい『K』の頭の中では何が起こっているんだろう?

昨日に引き続き・・・・・・うるさいです☆

「おばあちゃん! おばあちゃん! おばあちゃん・・・・・・おばあちゃん!! 死んじゃいやーーーーー!!! 死んじゃやーーーーー!!! おばあちゃん死ぬのやーーー!! いーーーーーーー! やーーーーーーーー!!!!!! わあああああぁぁぁぁぁぁぁぁああああああぁぁぁぁああん!!! わあああああぁぁぁぁぁぁぁぁああああああぁぁぁぁああーーーー!!! おば、おばあちゃ・・・・・・わあああああぁぁぁぁぁーーーーーー! おばあちゃーーーーーん!!! おばあちゃーーーーん!!!!!!」


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