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自殺旅行

第3章 独房生活


「ご飯ないってなんで?!!! どうしてーーーーー?!!! 酷いよーーーーー!!! お腹空いたのにィィィィィィィィ!!! とうっ!!! 」

ガンッ! ガンッ! ゴッガァーーーン!!! ゴンッ! ガンッ!!

今日の彼女は『とうっ!』がお気に入りのようだ。

「Kさん大丈夫ですか?」

「大丈夫!!」

『K』が暴れ、叫ぶ度に看護師は小走りでやって来て尋ねる。『K』は「大丈夫ですか?」と聞かれると「大丈夫!!」と即答する。看護師が去ると再び暴れ、叫び始める。そして看護師が来る。そして聞く。

「Kさん辛いですか?」

「辛くない!!」

これも即答する。そして看護師去る。『K』再び暴れ、叫ぶ。そして看護師来て尋ねる。『K』即答。看護師去る。また『K』が暴れ、叫び始める。

・・・・・・・・これを延々と繰り返すのだ。

看護師も根気がいる。だがしかし! もっと根気がいり我慢しているのは・・・・・・・・・・・・・・・私だ!!!


夕食。

「がふがふ!」「ガツガツ!」「フゴッ?! げふ! げふ! ・・・・・・がふがふ!」

凄い勢いでご飯を食べている『K』

凄いんだよ! マジで「がふがふ!」とか「ガツガツ!」って音が聞こえるんだぜ♪

「ごちそ~さまでした!!! ・・・・・・グゥげっぷぅ~~!」

豪快だわ~~~。私は・・・・・・食欲ないです。トイレに捨てます。ごめんなさい・・・・・・。

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