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自殺旅行

第3章 独房生活

「・・・・・・・・受け入れたら・・・・・・すぐ・・・・・・ここ・・・・・・出れますか?」

ズビズビ鼻水啜りながら床に突っ伏したまま何とか声を出しました。

「すぐ・・・・・・うん・・・・・・。医療保護入院に変わったら・・・・・・ね? って言っても、この保護室から・・・・・・だけど・・・・・・ね?」

くっっっっっっっそ~~~~~!!!
くぅあぁぁぁぁーーーーーー!!!

嫌だ!!!!!!!!!!!!

出たい!!!!!!!!!!!!!

でも嫌だ!!!!!!!!!!!!

でも出たい!!!!!!!!!!!!

嫌だ!!! 出たい!!! 嫌だ!!! 出たい!!! 嫌だ!!! 出たい!!!

「~~~~~~~~・・・・・・!!!」

どうしても「受けます」その一言が出ない・・・・・・。

「ああ、でも・・・・・・本名・・・・・・ですよ?」

「~~~~~~~~~~~・・・・・・」

そうなんだよ! 私は身元不明の無縁仏に!!! ・・・・・・指紋採られたんだった・・・・・・両手の指・・・・・・十本全部・・・・・・。

好きな名前で逝きたいよ・・・・・・。

「先生・・・・・・そのまま・・・・・・『仮名』で、通して・・・・・・」

「・・・・・・分かっているでしょう?・・・・・・そんな事はしませんよ~?」

もう自分でも解らなくなっていた。

嫌だ!!! と出たい!!! がグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる・・・・・・。

「で・・・・・・どうします?・・・・・・○○さん?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・仮名です」

「そ・・・・・・か・・・・・・。次は月曜日になりますので・・・・・・二日・・・・・・ゆっくり考えていいですからね? 」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

「じゃあ、今日はこれで・・・・・・。最後に顔・・・・・・見せてくれませんか?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・イヤです」

「そう・・・・・・じゃあ、また来週・・・・・・」

「・・・・・・・・・」

・・・・・・ほぼ私の負け確定。ということは、ヒョロ助てんて~の勝ち決定で・・・・・・。

早く死にたいです。

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