自殺旅行
第3章 独房生活
十四日目
「さて・・・・・・もう二週間経ちますね~~~・・・・・・」
ヒョロ助タイムです。
変わらず彼は穏やかに言葉を発する。感情の起伏はあるのか? ・・・・・・あるだろうがそこは『精神科医』見せる事はないのだろうか? それとも・・・・・・。
私は今日も膝を抱えて顔を埋める。
「このままじゃ・・・・・・埒が明かないですよ?」
「・・・・・・・・」
そんな事は百も承知だ!
「ずっとここに居ますか?」
「・・・・・・・・」
嫌だ! 嫌だ!!! 出たい! 出たい! 出たい!!! 出たい!!! 出たい!!! 出たい!!! 出たい!!! 出たい!!! 出たい!!! 出たい!!!
「生活保護・・・・・・受けましょうよ?」
「・・・・・・・・」
「顔見せてくださいよ~~~」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
出たい! 出たい! 出たい!!! でも! 『生活保護』?! 冗談じゃない!!! そんなものいらない!!!
なんにもいらない!!! いらない!!! いらない!!!!!!
嫌だ!!! 嫌だ!!! 嫌だ!!! 嫌だ!!! 嫌だ!!! 嫌だ!!! 嫌だ!!! 嫌だ!!! 嫌だ!!! 嫌だ!!! 嫌だ!!! 嫌だ!!! 嫌だ!!! 嫌だ!!! 嫌だ!!!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~・・・・・・・・・・・!!!
・・・・・・泣けてきた。マジで・・・・・・。
「仮名ちゃんって泣いたりしないでしょ?」
よく言われた言葉。
泣く? 泣く? ・・・・・・泣くって・・・・・・なに? そりゃ、一度も泣いたことがない訳ではないけれど・・・・・・年に一回もなかったのに・・・・・・。
泣くことなんてなかったこの私が! 本気で! 泣けてくる日が来ようとは!!!!!!!!!
床に身体を投げ出して、突っ伏して泣いた。三十五歳。ダメ人間。
思い出してもこの時の自分・・・・・・あぁ・・・・・・ダメだな~・・・・・・情けないな~・・・・・・って恥ずかしいったらない・・・・・・。
三十五歳の大人がする言動じゃあないな★